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日本語を二拍や四拍の略語にするのを好む日本人
1.日本語では当たり前のように略語がたくさん使われています。これは日本語が母音の非常に多い言語であり、必然的に単語の音節も多くなってしまうことが原因の一つだと考えられます。
例えば「スフィンクス」という語は日本語では五音節ないしは六音節で発音されますが、英語では一音節で発音します。
このように、日本語は他国の言語に比べて音節が多く、ある意味では話すのが大変な言語とも言えます。
そこで略語が用いられることになるのですが、不思議なことにこの略語、大抵の場合は四拍子のリズムに収まるつくりになっています。
「就職活動」なら「就活」、「大学卒業」なら「大卒」。「海外為替」などは「外為」と凝った略し方をしますが、これも四拍子のリズムに収まります。
ネットなどで若い人が使う「リア充」も「リアルが充実している」の略で、やはり四拍子ですね。
有名人の名前やグループ名も四拍子に収まるように略されることがほとんどですし、外来語にも同様のことが言えます。
どうやら日本人は古来より二拍や四拍のものが好きだったようで、神社で柏手を打つ時にはパンパンと二拍打ちます。
和歌などに見られる七五調は、休符を入れて読み上げることで四拍子のリズムに収まる仕掛けになっています。
日本語の基礎的な単語の多くは二拍でできています。
このように、日本人の二拍や四拍のものを好む傾向が、現代でも略語に表れてるのかもしれません。
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