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日本語は漢字や文法が独特で理解しにくい世界一難しい言葉
2024年10月22日更新
目次
1.
日本語ほど難しい言語は他にない
2.
行間を読む日本語の面白さ
日本語は漢字や文法が独特で理解しにくい世界一難しい言葉
1.
日本語ほど難しい言語は他に見たことがありません。 言語学的に見れば、日本語に一番近い韓国語も確かに難しいけれど、それでも日本語のほうが遥かに難しいと言えるでしょう。
日本語が難しいというのは、漢字があり、その漢字にさまざまな読みがあり、しかも文法も難しい
ということだ。語彙が豊富なことも日本語の難しさの一端だが、これは
日本にもともとあった大和言葉に
中国
からの漢字や熟語が大量に入ってきた
からだ。そのために、 日本語の語彙が非常に豊富になってしまった。
中国から入ってきた熟語は、そのまま日本語としては使えなかった。中国と日本では文法が違うので、中国の熟語を日本の文法に合わせるために、漢字に送り仮名をつけるなどさまざまな工夫を凝らした。それも結局、日本語の難しさになってしまったのだ。
例えば「当て字」。当て字の場合には、その漢字の音読み・訓読みとはまったく関係の ない読み方を漢字に当てはめる場合がある。一つの漢字に、まったく違う読み方が加わってしまうのだ。これは中国語にも韓国語にもない、日本語特有の難しさだ。
もう一つは「
敬語
」。日本語にはいろいろな水準の敬語がある。「言う」という言葉でさえ、相手によっては「おっしゃる」や「のたまう」なんていうのもある。あるいは自分のほうからは「申しあげる」など、実にさまざまに言い方を使い分けている。しかも、語尾によって最後に意味が変わったりもする。よく困ったのは、語尾によって否定なのか肯定なのか、それすらも分からなくなるような場合だ。
例えば「おっしゃらないわけがない」 ……言ったのか言わないのか?ややこしすぎる。 そしてもう一つが、文節。単語と単語が別れていない。 英語などの文章の場合は、必ず単語と単語が別れている。ということは、英単語の意味と文法さえ勉強すれば、比較的容易に文章を理解することが出来るのだ。しかし日本語の場合は、句読点以外は、ただ文字が並んでいるだけのように見える。平仮名と漢字と
カタカナ
がごっちゃになって並んでいる。
つまり、一つの単語の切れ目が判別しにくいのだ。 その点、漢字は一つの単語として理解しやすく、文章を理解する上での目安にもなる。 そこで、日本語を勉強する上で、まずは漢字に着目した。少なくとも漢字だけは、平仮名の混ざった文章の中にあって、言葉の一つの単位だと分かる。そして一文字だけでも、大まかな意味が理解できるからだ。 平仮名の場合、文節の切れ目が判別しにくいというのは、例えば「行かなければなりません」というような場合だ。
まず「行」という漢字があって、その後に「かなければなりません」とある。日本語があまり分からないうちは、「行かなければ」と言われると、そこで「行かない」という否定の雰囲気を強く感じてしまう。ところが、実際には逆の意味だ。これが「なければならない」という代わりに、「絶対行くべきだ」とか、「行く必要がある」と書いてあれば、漢字のほうから意味が理解できる。このあたりも、平仮名で表記した場合の単語や文節の判別の難しさと文法の難しさだろう。
2.
行間を読む日本語の面白さ
さて、「日本語の面白さって何?」と聞くと、擬音語・擬態語や、尊敬語・謙譲語を含めた丁寧な表現・Tシャツやタトゥーに見られる、文字のデザインの美しさ・
挨拶
のバリエーションと出てきました。たとえば、英語で「HI」とだけ言うところでも、「お疲れ様です」「よろしくお願いします」「お先に失礼します」「がんばってね」「すみません」「ど―も」……
とバリエーションを変えて使い分ける点は挨拶を重んじる文化であることをつくづく感じさせます。また、会話中に自分の意見を求められた時の回答として「う~ん、なんとなく」に代表されるように曖味なままにしていることも多いですよね。
よって言葉で伝えなくても、第六感を働かせること、また行間を読むことも得意となってきたのでしょうね。
よく外国の友人に言われるのは、「日本語は世界一美しい言葉」ということです。英語と比較すると、英語が極めて論理性の高い、無駄な表現を嫌う言葉なのに対し、日本語は、非論理的であるがゆえに間を大事にし、自分が主張するのではなく、相手を慮って発せられる言葉なんですね。
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