日本円の歴史を知ってる?豆知識を覚えて自慢しよう

お金 1.日本円の歴史
日本で現在でも使われている「円」は、明治4年(1871)5月の新貨条例によって定められました。
しかし、「円」という名称がどのような経緯で採用されたのかについては、これまでに資料が発見されておらず不明なので、いくつかの説が唱えられています。

1.江戸時代まで(~1867)の楕円形・方形・円形などの貨幣の形を携帯に便利なようにすべて「円形」に統一したので、単位も「円」にした。

2.1871年当時、イギリス香港造幣局から造幣機械を譲り受け、毛港銀貨と同じ重量、品質の銀貨を製造したのだが、そのモデルとなった香港銀貨には「香港」などと表示されていたのでそれを模倣した。

3.1871年当時、国際的に受払いされていたメキシコドルは円形であり、中国ではこれを「洋円」とか「円銀」と呼んでいた。これが江戸時代末期の日本に伝わって、政治家や役人などの知識層の間で金貨の単位である「両」を「円」と呼ぶようになり、それが庶民にも広がっていき、すでに慣用語となっていた「円」を明治政府が正式に取り入れた。

 新しい貨幣の円形化を求める会議の席で、時の大蔵省会計官掛の大隈重信は指を円形に丸めて見せ、

「こうすれば誰でもお金とわかるではないか」

といって、円形反対論者を説得したというエピソードが伝えられている。



2.円の豆知識
1871年明治政府が通貨として「円」を設定したとき、金本位制で1円の価値は金1500gと等価でした。
当時の為替レートでは、1USD=1JPYです


その後日本はインフレが進行し、大正期は1USD=2JPY、太平洋戦争直前には1USD=4.3JPYまで下落。
1949年~1971年までは固定レートで1USD=360JPYです。

その後は逆にUSDのインフレが進行しているので、一貫して円高基調です。
為替レートは長期的にはインフレ率と連動します。

日本では、どこの商店でも小銭をたくさん持ち合わせているのが当然という文化がある。「お客様は神様」の考え方の一環なのか。
これも、日本円では紙幣が使いやすい要因と考えられる。
海外では、小額の買い物をする際は客が小銭を持っていなければならないという風潮が強い。1ドルの買い物で20ドル紙幣を出すと拒否されることがあるという。

日本でも同一硬貨を20枚以上いっぺんに使おうとされたら受け取る側に拒否する権利がある。
でも権利があるだけで、よほど非常識な場合でないと断る人はいない(1000円を全部1円硬貨とか)。

5円玉・50円玉は世界でも珍しい穴あきコイン
日本では富本銭・和同開珎以来の伝統で、元はといえば大陸王朝に倣ったんだが(紐で縛って持ち歩けるようにした旨)。
今でも5円玉は紐で縛って縁起物にすることがある。



3.通貨換算表
日本円やドル、ユーロなど各国で通貨単位は違います。旅行などに行ったときにあまりに通貨単位が大きくて驚いた経験もあるかもしれません。

例えば1ドルが120円という風に日本円は比較的大きい単位の部類になると思います。それぞれ各国で比較してみました。
日本円(1円)に対する比較 2015年1月の為替レートを基準にしています。
ユーロ0.00691
米ドル0.00829
英国ポンド0.00541
アルゼンチンペソ0.07093
オーストラリアドル0.01025
ベルギーフラン0.27874
ブラジルレアル0.02232
中国元0.05090
オランダギルダー0.01523
エジプトポンド0.05918
フランスフラン0.04533
ドイツマルク0.01352
ギリシャドラクマ2.35454
インドルピー0.52489
インドネシアルピア103.548
イタリアリラ13.3827
北朝鮮ウォン1.11972
ロシアルーブル0.48887
韓国ウォン9.17199
トルコリラ0.01944
マレーシアリンキッド0.02917
フィリピンペソ0.37121
ベトナムドン175.363

2005年までのトルコリラは、普通の日本人がよく行く国の通貨の中ではダントツの桁数でしたが、現在はデノミで普通の桁になってしまいましたので、主要国ではダントツではなくなりあました。
小さな国ではインフレで単価の大きな国はたくさんあると思いますが、主要国ではベトナムやインドネシアは依然として1円が100以上の数字となっており、単価の大きな国になっています。




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