日常生活のおかしいと疑問に思う12のことを担当者に聞いてみた結果

日本のここがおかしい
日常生活のおかしいと疑問に思う12のこと
1.郵便ポストの差し入れ口は小さすぎて入らない封書が多くて困る。
疑問
ここ数年、ネットの普及でフリマアプリやオークションなど個人間の荷物の移動が増えて郵便物の形が多様化している。薄っぺらくて四角いものという既成概念が崩れ、ぶ厚いもの、やけに大きいもの、筒形のもの、真ん丸のものなど何でもありになった。

が、そんな郵便物にひきかえ、郵便ポストの差し入れ口は頑固一徹に自分のスタイルを貫いている。そのため、入りそうなのに入らない、でも無理をすれば押し込めるかもしれないという微妙な状況の中でポストと格闘した経験を持つ人は少なくない。利用者の要求に気づかないはずがないのに、あくまでも形を変えようとしない郵便ポストの差し入れ口にはどんな事情があるのか。


結論
かたくなに決まった形のものしか受け入れようとしない郵便ポストの差し入れ口は、お役所体質を象徴するもののひとつだと思う。差し入れ口の拡大が業務全体の柔軟性やサービス拡大につながっていくことを望みたい。


2.12時から1時に平気で昼休みを取る役所の窓口、市民の身にもなってくれ
疑問
来る日も来る日もいつもと同じお決まりの仕事を淡々とこなす役所。住民からのイレギュラーな申し出に対しては「できません」とキッパリ断り、時間がくればサッサと切り上げる。民間企業にはとうてい真似のできない芸当だ。

昼休みを理由に1時間近く待たせたり、各種書類の受け取り時間を○月○日午前〇時~午前〇時に限ると細かく指定したり… 役所の窓口には住民を憤慨させる要因が盛りだくさんに詰まっている。

結論
住民たちが窓口の対応に満足しているはずがないことくらい役所側だって百も承知のはずだ。しかし、それと同時に住民たちが何を言ってもお役所体質は変わらないと半ば諦めていることも知っているため、それをいいことに安閑としているのだ。住民よりも職員の都合を優先させ、その事実をためらうことなく言葉にできるなんて信じられない。呆れ果てた。

3.マンションのカギ穴は住人が替わってもそのまんま。防犯上、危険すぎる
疑問
アパートやマンションを引っ越すとき、入居時にもらった部屋のカギを管理者(オーナー、不動産会社)に返却するのは当然のことだが、もし、合カギを作って持っていたとしても、そのカギを管理者に渡すことはない。

したがって、カギ穴自体を取り替えなければ、元の住人は引っ越し後も勝手にその部屋に入れることになる。が、しかし、引っ越しの際に「カギ穴の取り替え」というフレーズを不動産業者から聞いたことはない。取り替えるのが当然だから何も言わないのか、それとも取り替えてないから何も言わないのか。確かめないわけにはいかない。

結論
300~500円で10分もあれば合カギを作れてしまうご時世に不動産業者が見て見ぬふりをしている可能性がある。が、一方には入居者の大部分がそんなことは気にもかけていない現実があるわけで……。放っておくわけにはいかないような、放っておけばいいような、何とも言いがたい話である。

4.引き換えに来なかった室くじの当選金はどこへ? まさか主催者の懐…
疑問
衰え知らずの宝くじ人気の中、新聞の片隅に『××宝くじ1等○ 本が時効になりました』というような記事を見つけて、もったいないなぁと思いつつこのお金ってどこへ行くのかなと思うことがある。で、新聞記事は時効になった事実を伝えるだけで、その後の行方についてはまったく触れていないから疑問として残ることになる。

結論
担当者の話では「当選金の受け渡し期限は支払い開始日から1年間と定められていますから、それを過ぎると時効金となります。無効ということですね。」
時効金がその後どうなるのか知りたいんですが。
「各地方自治体に納付されることになります。」

年間100億円単位の時効金を持ち越し制にすれば、宝くじへの興味がよりいっそう高まり、総売り上げ金額が一気にアップして現状を大きく上回る公共事業資金が得られるはず。時効金をこっそり収益にするより、ずっと前向きだと思うが……


5.郵便の速達料金は普通料金の5~6倍。速くないワリに高すぎると思う。
疑問
日本の郵便料金の高さには定評がある。そして、それが速達となると別途に270円がかかるから、ハガキの場合だと352円になって普通郵便の6.4倍。封書も4倍以上になる。高い。そんなに速く届かないわりには高すぎる。

結論
速達の料金が普通郵便の6倍もする理由はわからずじまいになってしまった。まさか最後の最後まで担当者は「よくわからない」で話が終わってしまうとは……。担当の局員が説明できないってことは料金設定に根拠がないってことなのか? これじゃあ、出した郵便がいつ届くのかよくわからないのも無理はない。

6.頼んでもいないのに出てきて金を取る居酒屋のお通し。あまり一方的だ
疑問
居酒屋の存在はありがたい。気軽に飲めるし、おふくろの味みたいな多種多様な料理を楽しめるし、何しろ安いのが助かる。一人暮らしだとなおさらだ。それだけに居酒屋についての不満や疑問と言ってもなかなか思い浮かばなかったりするが、一度気になるとどうにも止まらなくなるものがひとつある。お通しだ。こう言っちゃ何だが、客に有無をも言わさずテーブルに出し、何百円か請求するのって勝手といえば勝手な話。それが給食のマカロニサラダみたいなお通しだったりするとわりとムッとくる。

結論
『つぼ八』に問い合わせたが「お通しの意味?頼んでない?検討して、明日FAXしますよ」との返事。もったいつけるから期待してしまったが、翌日送られてきたB4サイズのFAX用紙には『お通しは江戸時代から続く慣習。注文した料理が出てくるまでの間をつなぐ意味を持つ。無意味なものではない』と、デッカイ文字で書かれていただけ。筆文字でものすごく達筆だったが、全然役に立たない。無意味なFAXだった。

どうやら、店に来た客が「お通しなんていらねぇよ!」とクレームをつけるケースは皆無のようだ。だとすれば店側がお通しシステムを改める必要を感じていないのも当然のことか…。その代わり、不満を抱かせるような低レベルのお通しを出す店からは黙って客が消えるわけだから、そのほうがシビアではある

7.相変わらず態度の悪いタクシーの運転手が多い。どうにかならないか
疑問
タクシー運転手の言動に腹を立てることは少なくない。文句を言うと険悪なムードになるだろうし、もしかして運転手がエキサイトしたらシャレになんないし、というわけで、その場はグッと怒りを抑えることになるわけだが、そのやり場のない怒りはしっかり蓄積される。そのため、マナーのいい運転手さんの存在を認めながらも、タクシー運転手全体に対するイヤなイメージを固定化させている利用客が数多い。

結論
各タクシー会社に電話してみたのだが「申し訳ございません」「よりいっそう、乗務員の指導に励みます」と平謝りするばかりで会話が成立しない。

管理者と乗務員の思惑のズレが解消されない限り、根本的な解決は難しいのかもしれない。客側としては、粗悪な運転手に対する怒りを胸の内に閉じ込めることなく、苦情や要望の声にして各タクシー会社などに伝えることで改善に向けて一役買うしかないようだ。

8.警察官の多くは丁寧語を使わない。国民より偉いと思っているのか?
疑問
警察官と接するとき、不快な気分にさせられることがやたらと多い。国家権力に対する潜在的な嫌悪感、かつて路上駐車などで取り締まられたときの恨み、制服や警棒への生理的な拒絶…、というような感情が根底にあるためとも考えられるが、その場その場の警察官の対応ぶりにカチン、とくるものがあるのも事実。特に、横柄で傲慢で乱暴で粗雑な話し方には気分を害される。

結論
そこで、警察庁の広報室に電話をかけてみた。声のトーンが低くて暗くて威圧的で面倒くさそうでもある警察官(広報室)が電話の相手だ。
どうして、警察官の方たちは丁寧語を話されないことが多いんでしょうか。
警察庁広報室の人は丁寧語…う~ん。たくさんの警察官がいるからね。そんなこと言ったらキリがないでしょ。

9.極端すぎる電車の冷暖房。誰が、どういう基準で調整してるのか?
疑問
暑い夏の日、電車に乗った瞬間の納涼感が5分後には寒さに変わり、降りる頃には手と足が交互に動かなくなる一歩手前まで体が冷え切ってしまうことがある。逆に寒い冬の日、電車に数十分乗っているうちに厚着の下からジワーッと汗がわいてきて、ひとりで我慢大会をしているような気分にさせられることがある。各鉄道会社は、ちゃんと客のことを考えて電車内の温度調節をしているのだろうか。どうも、ないがしろにしているような気がするのだが…。

結論
JRの回答のおかげで疑問が解けた。鉄道会社はこっちはやることはやっている。
だからある程度の不快感には目をつぶってもらいたいと考え、乗客に対して申し訳ないとはこれっぽっちも思っていないのだ。マニュアル通りにスイッチを切り替えるだけの作業はサービスと呼ぶにはほど遠いものである

10.パスポート申請にどうしてあんなに手間も時間もかかるんだろう
疑問
初体験のときはもちろんのこと「国内みたいなもんだよ、グアムなんて」と生意気なことを言う大人になってからも、海外旅行の準備をするときって胸が高鳴る。何だかんだ言っても嬉しい。が、旅行の準備の中で、パスポートの手続きにはうんざりさせられる。窓口の長い行列に並んでいると、いっそのこと密航しようかと思うときさえある。

結論
担当者の回答は「パスポートというのは自分が日本国民であることを証明するための重要なものですからね。日本には諸外国のように国民の身分証明書的なものがありませんから、海外に行ったときにはパスポートが第一義的な身分証明書になるんです。」

そのあたりの重要性を認識してない人が多いってことですか?
「ええ、パスポートは航空キップのようにその場で発行できるものではないんです。偽造の問題などもありますし、慎重に審査して発行しなければならない性質のものであることをご理解いただきたいと思います。」

 「パスポートの偽造というようなことが頻発すると、諸外国との信頼関係に問題が生じてきます。そうならないために時間をかけて審査をするのは当然のことです。
信頼性の高いパスポートの発行を続けるためにはそれなりの時間がかかることを理解していただきたいと思います。」

 面倒くさいパスポート申請が、浮かれまくった気分で軽率な行動をとりまくる旅行者たちに前もってお灸をすえる役割を少しは果たしている、とでも考えて腹の虫を納めるしかなさそうだ。あんまり納まらないが

11.自動車教習所の指導員はイバッている。いったい何様のつもりなのか
疑問
自動車教習所(指導員) にまつわる腹立たしい体験談の持ち主は少なくない。言うまでもなく指導員も個人差がありいろんなタイプの人がいるわけで、指導員= イヤなヤツ、と決めつけることはできない。

が、世間一般に定着している指導員に対するイメージはすこぶる悪い。私のまわりにも、指導員に説教されたり人間性を否定するようなことを言われて途中で挫折した連中が何人もいる。そいつらは、その後も教習所への嫌悪感やコンプレツクスを募らせて再チャレンジすることもなく、いまだに無免許のままだ。

結論
ほかの教習所にも話を聞いてみたが、答えはほぼ同じだった。ここ5~6年、生徒獲得のため各教習所が指導員の完全指名制、女性指導員の登用などサービス面の充実ぶりを競い合う傾向が生まれ、それとともに指導員のマナーの向上も進んでいるようなのだ。

12.馬券の控除率は25%で海外と比べても、JRAはボリすぎ
疑問
すっかり人気が定着して、もはやブームとして取り上げられることもなくなった競馬。そんな好調を支えているのは言うまでもなく馬券を買うファンなのだが、そのファンたちの間で以前からずっと言われているのが「控除率25%はひどすぎるぞ! 」という不満の声。1000円分の馬券を買った時点で250円が差し引かれてJRAの収入となり、残りの750円が配当金に充当されるわけで、「海外の競馬は控除率10~15%が常識。JRAは欲張りすぎだぞ!」と怒っているファンは少なくない。

結論
そこで、JRA(日本中央競馬会)広報室に控除率25% の理由を問い質してみたあくまで「法律だから」という答えだった。しかし、現行の競馬法が制定された昭和23年当時と今では時代が違いすぎる。その頃の競馬はあくまでも金持ちの道楽であり、金持ちに馬券を買わせて公庫納付金として国の財源にするのが目的だった。だからこそ25%という高率が受け入れられたのだ。ところが、その後は大衆の娯楽になり、ここ数年は目に見えてファンの若年齢化が進んでいる。金持ちから金を搾取するための「25%」を庶民に押しつけたままにしているのは理屈の通らない話なのではないか。

都合のいいところだけを改正したりしなかったりできるような内輪の法律を盾にした受け答えには抵抗を感じずにいられなかった。競馬は夢やロマンや切実な願いを胸に馬券を握りしめてきたファンによって、空前のブームとなり英大な収益を得るとともに広く世間に認知されたのだ。そんなファンたちに、そろそろ気前よく応えてもいい時期が来ているのではないだろうか。






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