日本の常識でYES・NOのジェスチャーを判断すると世界で失敗する

1.ジェスチャーで判断すると失敗! 非言語コミュニケーション
人と人がコミュニケーションを図るためには、言語という媒介手段が使われます。しかし、機械がしゃべるのでない限り、そこにはジェスチャーや表情などが必ず伴っています。こうした言語以外の伝達手段は非言語コミュニケーションと言われています。

その内容は「しぐさや表情」「髪型、容姿、服装などの外見」「声の強弱や調子」「握手や肩をたたくなどの接触行動」などと幅広いです。

アメリカの言語学者によれば、非言語コミュニケーションの果たす役割は極めて大きく、コミュニケーション全体の7割が非言語、3割が言語という説もあるほどです。確かに、外国人と面と向かえば何とか意思疎通ができても、非言語要素がほとんどない電話の会話は苦労することが多いのもこのため。

概して日本人は言語について言葉少なであると同様に、身ぶりや表情も外国人に比べて控えめで、非言語面でも雄弁とは言い難いです。

例えば、服装をとりあげてみても集団の中に埋没しやすいような、没個性で目立たないもの、あるいは皆と同じ横並びの流行ものが多いのも特徴です。自己の存在を手品のブラックマジックのように隠そうとする姿勢からは、何らかのメッセージを感じ取ることは難しいのです。

いわゆるジェスチャーも国によって、意味するところが違うことがあるので注意する必要があります。ある日本語の教師が「私は先生です」という言葉を教えるため、一生懸命自分を指差してこの文章を繰り返す。

ところが、外国人の生徒は「これは鼻です」という意味で覚えてしまう。日本人は鼻を指して自分を表すが、外国では胸のあたりを手全体で押さえるようなジェスチャーが一般的だからです。

人を手招きする時の手の向きも、日本と大抵の外国とは反対です。日本では手の平を下に向けて人を呼びますが、海外では上に向けます。逆に海外で、あっちにいけというジェスチャーは手のひらを下に向けて追い払うような動きをする。

大変ポピュラーですが、意味も幅広いのが人差し指と親指で丸をつくるいわゆるOKサインです。日本をはじめ多くの国でOKかあるいはお金を示しますが、アラブにいくと脅迫や怒りの表現となるし、ブラジルでは大変卑猥な意味になるから、人前ではうっかりこのジェスチャーはできません。



言葉だけでなく、コミュニケーションのツールとしては身体を使った表現もあげられます。
たとえば、クロスフィンガー。「幸運を祈る」をあらわすジェスチャーです。

まず人差し指と中指の2本を立て、中指を人差し指の後ろに交差させてかけます。そして、2本の指をくっつけたままカギ状にチョイチョイと曲げる仕草をします。このジェスチャーは交差した指は十字架をあらわしているそうです。

他にも、嘘を言っている時の、両手の人差し指と中指を自分の両側で上下に動かすジャスチャー。
よく冗談を言いながらこのジェスチャーをしてからかって遊びます。すごく楽しそうですよ。

YES ・NOの表現 インド、バングラデシュのYES ・NOの表現。
インドのYESは、左右に首を振りながら、首だけちょっと上のほうに伸び上がるような仕草をします。

バングラデシュではたいてい首を少し右に傾けます。
NOは、顔を動かさないか、軽くうなずくような仕草をします。
日本の先入観にとらわれている私は、何回見ても何かだまされているような不安な気分になって(YESが首の横振りでNOがうなずきなのですから)、ついつい何度も同じことを聞いてしまいます。

YES ・NOに関しては国によっていろいろあります。たとえば……
【YES】
顎をそらす……ギリシア・トルコ・シチリア・イタリア南部
首を振る……バキスタン・インド・ブルガリア
首をかしげる……イスラエル
片方の眉をつりあげる……フィリピン
【NO】
首を後ろにそらす、眉をつりあげる、目を開く……ギリシア
口の奥で舌打ちする……インドなどなどです。
言語、非言語ともに大切な「ツール」ですよね。





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