日本を徹底分析して世界でのイメージやランキングを公開
目次
主要先進国食料自給率ランキング
1.穀物自給率2018年度版
順位 | 穀物自給率 | 国 |
172位 | 0% | サモア、マカオ、香港、ジブチ、モルディブ、ドミニカ、ジャマイカ、アラブ首長国連邦など |
156位 | 1 | クウェート |
153位 | 3 | ヨルダン、バハマなど |
149位 | 4 | アイスランドなど |
146位 | 5 | イスラエルなど |
143位 | 6 | キプロス、コンゴ |
141位 | 7 | オマーン、サウジアラビア |
140位 | 9 | イエメン、フィジー |
138位 | 10 | オランダなど |
131位 | 21 | ポルトガル |
130位 | 28 | 日本、韓国、キューバ |
127位 | 31 | ベルギー、マレーシアなど |
123位 | 32 | 台湾 |
122位 | 33 | パナマ |
121位 | 34 | イラク |
以後は抜粋 | ||
110位 | 41 | ノルウェー |
103位 | 45 | スイス |
98位 | 51 | ニュージーランド、ペルー |
96位 | 52 | アフガニスタン |
85位 | 63 | イタリア |
81位 | 66 | ギリシャ |
76位 | 69 | 北朝鮮 |
71位 | 71 | スペイン、カメルーンなど |
62位 | 82 | イギリス |
55位 | 88 | オーストリア |
47位 | 93 | デンマーク、ネパール |
41位 | 99 | 中国 |
37位 | 101 | ドイツ |
26位 | 115 | インド |
22位 | 128 | アメリカ |
13位 | 176 | フランス |
11位 | 184 | ロシア |
10位 | 185 | カザフスタン |
9位 | 191 | ルーマニア |
8位 | 197 | カナダ |
7位 | 209 | リトアニア |
6位 | 223 | ラトビア |
5位 | 239 | オーストラリア |
4位 | 245 | ウクライナ |
3位 | 248 | アルゼンチン |
2位 | 271 | パラグアイ |
1位 | 308 | ブルガリア |
2.主要先進国食料自給率(%) | ||
1位 | オーストラリア | 230 |
2位 | フランス | 130 |
3位 | カナダ | 120 |
4位 | アメリカ | 119 |
5位 | ドイツ | 91 |
6位 | スペイン | 90 |
7位 | スウェーデン | 87 |
8位 | イギリス | 74 |
9位 | イタリア | 71 |
10位 | オランダ | 67 |
12位 | 日本 | 40 |
意外と気がつきませんが日本は豊かな国です。
その日本で生まれた日本人が、豊かでないわけがありません。
でも、このランキングを見たときには愕然とします。
穀物は、人類の主食になるばかりか、家畜などの飼料としても利用されている大切な食糧です。食料自給率トップ10には、アフリカを除いた各大陸の農業大国が名前を連ねています。どの国も自国で必要な以上に生産できているのだからすごいことです。
そして案の定、金はないけど食い物はあると言われる東南アジア諸国が入ってきています。ここで生産された米が、遠くアフリカに運ばれて食卓に上っているのです。
日本は、もう背筋が凍るような順位です。食料自給率が28%ということは、4人に1人分ほどしか足りていない計算になります。お隣韓国も低く30%となっています。
でも人間は、穀物だけを食べているわけではありません。肉も魚も野菜も食します。全体の食べ物からはどうなのか?足りているのか?上の表を見てください。
1960年代前半には、日本の食糧自給率は70%を超えていたのに、いまではこの体たらくです。逆にイギリスやドイツがきわだって低かったのに、この45年間で、すっかり日本を逆転しています。
農業分野においても世界で強力な発言力を持つアメリカは、人類の主食となる穀物を戦略物資の一つと位置づけています。世界の人口が増えていく中にあって、バイオ燃料としても使われはじめた穀物の価値は、いま以上に高くなるはずです。そうなると、日本など食料自給率の低い国は、より高い価格で食糧を輸入することにだってなりかねません。
いまはいいけど、そのうちかならず厳しい時代がやってきます。悲観主義者でなくたって、日本の食糧事情の脆弱さは、目を覆いたくなるほどです。
豚肉や小麦、大豆、バナナは世界3位の輪入国、牛肉は世界2位です。とうもろこしや水産物は世界1位です。中でもマグロは、世界の4分の1もの量を日本人が食べています。
乱獲だと文句を言われるはずです。かつて魚介類の自給率は113%を誇っていたのに、こちらの分野でも、いまでは50%以下に低迷しています。
金はあるけど、食い物がないのが、実は日本の姿なのです。
考えようによっては、豊かだけれど食糧難なのです。