農産物輸入大国ニッポン

輸入大国ニッポン
日本は農産物の輸入量が実質世界一だとご存知でしたか?人口比で見ると世界人口67億人に対して日本の人口は1億2800万人ですから約2%です。ところが世界の農産物の輸入量の約10%を日本が輸入しています。特に小麦や大豆やトウモロコシ、家畜の飼料という重要な農産物をアメリカに依存して、世界有数の輸入国になっています。

農民連の分析センターが明らかにしたところでは、ファーストフードのハンバーガーから、殺虫剤が検出されています。アメリカ産の小麦を使っているからです。野菜を輸入するときには温度管理がされたコンテナで運ばれますが、アメリカからの小麦は大量に運ばれますし、輸送コストを削減するために温度管理はされていません。常温で運ばれてきます。

これでは虫が発生しやすいため、収穫後に殺虫剤がかけられているのです。マラチオンやクロルピリホスメチルといった有機リン系殺虫剤です。日本では規制されていますが、アメリカでは規制されていません。ポストハーベストです。その小麦をハンバーガーに使うのですから、当然、殺虫剤が検出されます。

大豆は、2005年に2ポイントほど自給率が回復しています。しかし輸入されている96%の大豆のほとんどは、アメリカ産の遺伝子組み換え大豆です。遺伝子組み換え大豆は、安全性が確認されていません。

お寿司につきものの生姜のガリは、日本独特の食べ物ですが、その原料になる生姜はほとんど中国産かタイ産です。高知県が生姜の本場ですが、高知県の農家はたいへんです。パックした寿司を買うと、小さなパックされたガリが入っていますが、細かい字でいろいろなことが表示されています。原産国タイ、中国などと書いてあります。

しかも、できれば使わない方がいいと言われている発色剤の亜硝酸ナトリウム、防腐剤のソルビン酸カリウムなどが添加されています。枝豆もほとんど冷凍で輸入されています。冷凍大根おろしも輸入されています。

このように日本独特の食べ物も、輸入に頼らざるを得ないようになっています。

2.魚の輸入も世界一
水産物も、日本は世界一の輸入国です。日本はまわりを海に囲まれて、温暖な気候で、海岸線も入り組んでいて、アメリカと変わらないと言われるぐらい海岸線が長い国です。にもかかわらず輸入世界一です。

そしてほとんどが、日本向けに手を加えた物です。中国やベトナム、タイで冷凍した魚を半解凍して開き、ピンセットで小骨まで抜きます。こういう作業を賃金が安いベトナムやタイ、中国で行い、結着剤を使ってくっつけて再冷凍して日本に持ってきます。この骨なし魚は、弁当などの外食産業やホテルのバイキング、学校給食などで使われています。

スーパーマーケットの魚売り場に行くと、輸入魚が目立ちます。たとえば塩鯖、そのほとんどはノルウェー産です。夏には、ウナギの蒲焼きが目立ちます。まるまると太った大きなウナギです。価格は従来の国産ものの半額程度です。原産国は中国です。

スーパーの魚売り場で特に目につくのはエビです。最も多いのがブラックタイガー、大型で見映えのいいエビです。原産地は、圧倒的にインドです。その他、目につくのは、フィリピン産、インドネシア産、タイ産、中国産など輸入エビばかりです。国産のものは、芝蝦、甘海老などでごく少数派です。

国内で消費されるエビの90%以上は輸入養殖エビです。狭い池で養殖されるためノック病などの病気が蔓延するとエビは全滅です。その予防のために餌に抗生物質を混ぜます。中国から輸入された車海老から基準を超える抗生物質が検出され、厚労省は、検査体制を強化しています。

マグロのトロも、南オーストラリアや地中海で20キロ~30キロの小型のマグロを外洋で捕獲いすし、フェンスで囲んだ生け費に入れて畜養します。イワシ、イカ、ニシンなど比較的脂肪分の多い小魚を餌として与え、運動を制限します。四か月も畜養すると、60キロほどの肥満マグロになります。全身トロ状態です。天然のトロよりも相当安い価格で輸入されます。回転寿司で大人気の激安大トロの正体も案外畜養マグロかもしれません。

本来マグロは、外洋性の回遊魚です。快速電車なみのスピードで泳いでいます。時速80キロ前。従って、脂肪のつきにくい魚です。脂肪は腹の限られたまわりにつくだけです。それがトロです。トロの値段が高いのは普通です。激安大トロには、少し首を傾げてみる必要があるようです。骨なし魚、エビ、鮨用真空パック冷凍セット、マグロのトロなどが日本人向けに加工され、養殖されて運び込まれています。その結果、日本は世界一の魚の輸入国になっています。







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