ランチに飲み会、日本式、最高のブレインストーミング

1.ランチに飲み会、日本式、最高のブレインストーミング
日本人はいつでもどこでも、仲間同士で群れだって行動していると言われています。国内では当たり前の風景かもしれませんが、外国にいると、日本人同士連れだって食事をしたり、飲みに出かけたり、ゴルフをしたりするのが特に目立つのです。

日本人のように、昼休みにいつも連れだって食事に出かける習慣はほかの国では見ることはない光景。個別にそそくさと食事に出かけていく。家から弁当やサンドイッチなどを持参して、職場の机でひとり食べる。あるいは昼休み時間が始まると同時に自宅に戻り、そこで昼食を済ませて戻ってくる人も、場所によっては少なくない。

外国の職場でも、弁当を持ち寄って、オフィスの休憩室で何人か一緒になって食事をして、そのあとお茶やコーヒーを飲みながら談笑することは珍しくない。それでも、日本人同士毎日ほぼ同じメンバーが連れだって昼食に行く光景は、海外の職場では特異に映る。

アフターファイブになると、もっと徹底している。「会社帰りにちょっと一杯」という習慣を持つ人たちはあまりいない。外国人の同僚を飲みに誘っても、多くの場合、相手は困惑する。一目散に自宅に帰るのが一般的だ。昼休みに群れ、アフターファイブにもほぼ同じメンバーで群れて行動する。それを日本民族の習性と思う外国人は多いはずだ。そしてその有様が、時には外国では顰蹙を買うこともある。

でもどうなのだろう。昼休みやアフターファイブの時間は、仕事以外の他愛ない話で息抜きすることも大事だが、仕事仲間との組織内情報や価値観の共有化あるいは、意見の相互調整をするための時間としても活用できる。日本人はこのような空き時間を、最大限利用しているのではないだろうか。 会議室でかしこまって、議論することはもちろん必要である。

一方、リラックスした雰囲気の場を活用して、同僚、上司、部下たちが腹を割って意見を交換する日本の流儀は、秀逸で誇るべきものではないだろうか。

それを日本人だけでやるのではなく、外国人をも巻き込むというのは、どうだろう。さらには、従来男たちだけに終始しがちだったこの種の行動に、女性を参加させることも大事ではなかろうか。それらが常態化できれば、日本流の群れだった行動はグローバル・スタンダードに格上げされる可能性があるとも思える。

情報や価値の共有量を、社員の性別や国籍に分け隔でなく均等化する。食事をしながら、あるいは一杯やりながらの気楽なコミュニケーションこそ(ノミニケーションという一言葉がある)、最高のブレインストーミングであり、特にグローバル環境の職場では仕事仲間との信頼関係を築く良い方法だと思う。

仲間意識の醸成や情報の共有化からは、愛社精神が生まれやすい。従業員の定着率が上がり、会社で一緒に働いた仲間たちが、かけがえのない友人となる可能性もある。会社を辞めたあとでもOB、OG会や同期会などで旧交を温め合う仲間は、生涯の大切な財産にもなるはずだ。日本流の群れだった行動は、その間口を広げさえすれば、国境を越えてよき仲間を作る有効な手段になる


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