生卵をそのまま食べる国民は日本だけ!安全に食べれる理由は

1.たまご生卵は卵かけご飯が一般に認知されていますが、すき焼きなど多く使われており、日本では食卓に並ぶのが当たり前の光景なのですが、食文化の違いからか日本以外の国で生でそのまま食べると言う文化はあまりないのです。


生卵を食べる国
日本
韓国
台湾(一部)
イタリア(一部)
ポーランド(一部)
イギリス(一部)
チリ(一部)
フランス(一部)

イタリアやフランスはカルボナーラ・ティラミス・シーザードレッシングやメレンゲで使われていたり、ポーランドやチリはタルタルステーキ、韓国のユッケ、台湾のかき氷などアジアの一部では食べられていますが、根本的に日本と外国の卵の使い方にかなり違いあります。卵をカクテルに使ったりしています。

日本人でも生卵をそのまま食べる人はいないでしょう。たいてい何かにつけることがほとんどです。

日本人は食材を生で食べることが根付いていて当たり前になっていますが、欧米では衛生面の理由により生卵に限らず、魚を含めた食肉の生食自体が、敬遠されて来ました。半熟にした黄身を食す様な食べ方はされてます。

鶏の卵には本来、危険な菌が付着している場合が多く、生食の習慣がある日本では安全対策として洗浄や検査などを行ない、生でも食べられるように配慮しています。

日本はちゃんと洗浄設備が整っていますし、鶏もワクチン漬けになってるので、生卵でも病気に感染する危険性は低いですが、外国も日本と同様の設備が整っているというわけでは無いです。日本って国民総潔癖症といってもいいくらい潔癖の国です。
外国では高級卵には「サルモネラチェック済み」とわざわざ表記されている国もあるくらいです。

サルモネラチェックと書いてない卵は、場合によっては食中毒で命の危険もありうるので、卵を生で食べるためにレストランなどで提供することが、法律で禁止されているところも少なくありません。

鶏卵にも生食用と加熱加工用のものがあり、加熱加工用のものは、食べる前に加熱殺菌が必要です。

まったく安全というわけではありません。
生卵は、常にサルモネラ菌が付いているものと考え、次の前処理をします。


(1)使う前に、調理用消毒液(次亜塩素酸溶液:製品名「ピューラックス液」)につけて消毒する

(2)生卵や、その中身にさわった手で、他の食材や器具にさわらない

(1)は、産卵後、親鶏の便に汚染された場合、卵の生産業者による対策が不十分だった場合に備えてです。

(2)は、卵殻を通じて外部から卵内へサルモネラが侵入してしまったり、外部汚染はなくても、親鳥の卵管内に菌があったため、殻ができる前に卵が汚染され、産卵された時点で、すでに卵内にサルモネラが存在した場合に備えてです。いくら卵を消毒しても、食中毒の危険性があります。


しかし、サルモネラ菌があったとしても、菌数が少ないうちは、症状が出ない可能性が高いので、「購入した卵は冷蔵庫で保存」や「卵の割り置きはしない(卵黄が菌の栄養源になるから)」等、取扱いには気をつける必要があります。

2.賞味期限
海外では生で食べる習慣がないので、糞や土壌に付いた細菌が内部に少々入って繁殖しても、熱を加えるので死滅するため、腐らない目安が賞味期限として売っています。

賞味期限は冷蔵で2、3ヶ月です。常温で売っている場合は、そもそもいつ生まれたものか管理していない場合が多く、買う人が電灯の光をすかして判断します。

その為、腐れてはいないものの細菌やサルモネラ菌などがある程度繁殖している可能性があるわけです。

しかし、日本では生食が前提です。その為、細菌が付いたとしても大量には繁殖しない期間(2週間)を賞味期間とするので生で食べることができるのです。
細菌が侵入しないように住処や卵の搬入にももちろん気をつけていますし1、2日で店に並ぶような流通になっています。


因みに、日本のスーパー等では卵って冷蔵陳列されてない場合が多いのは?鮮度を維持したいなら冷蔵した方が良さそうなのですが…冷蔵庫から取り出すと何でも温度差でくもるのが答えです。卵に水蒸気が付くと菌が増殖してしまうからスーパー等の売場ではほとんどが常温で管理されています。




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