現金主義の日本人も江戸時代からツケというクレジット文化があった

人種によって異なるコア(芯)は、経済面でも様々な国民性を見せてくれます。 「持っていないお金を今使って、後で利子をつけて返済する」というナウ・オワ・ネバー(今しかない)的なクレジット社会が長年にわたって浸透しているアメリカは、世界で一番バブル期が継続している国だといえます。

反面、一歩都会を出ると、クレジットカードを使えない店やレストランも多い日本では、いまだに現金主義が根強いです。最近でこそ、ネット決済が定番化し、クレジットカードを持っていないほうが珍しいくらいになっています。

ハリウッドの映画撮影では、編集スタジオの賃貸料をはじめ、小道具や大道具、カメラ機器のレンタルなどはすべてクレジット(信用取引)で行われます。現金主義の日本人には、このような経済システムが不安に思われるのでは?

日本には江戸時代の昔から、ツケというれっきとしたクレジット文化が存在しています。商人の取引だけでなく、庶民が商店からツケ払いという後払いのシステムで、油や米、しょうゆなどの日用品を賄っていた。ちゃんとツケ台帳まであって、月末などに決済して経済活動の大きな一端を担っていたのです。

アジアでクレジットカードの使えない店に遭遇して困った経験のある人もいるかもしれません。 戦後の住宅ブームでホームローンが定番化したアメリカは、金融機関が信用度を精査したけど、そのころの日本人は、どうやって客の信頼性を確認していたんだろう?

トラスト(信用)は、日本人誰もが当たり前の責任だと自覚している資質です。だから、店側も客の経済状態がどうの、なんて調べもしなかったし、少しくらい支払いが遅れても待ってくれたのです。加えて、今でも飲み屋やクラブ、飲食店やガソリンスタンドなどでは、馴染みの客との間ではツケが慣例で、「信用に応える」ということが国民性の一つになっています。

人を疑ってかかる、騙された方が悪いって思ってる欧米人は、もう少し信用する、されるという人間らしいカルチャーを大事にする必要があります。

日本でも最近は、人間不信、クレジットチェックなどが普通になっているのですが、ツケという素晴らしいクレジット方式を考案した先人たちの心意気を忘れてはならないと思います。

利子なしの信用取引で家計の窮地を脱し、お金がないときも少々の賛沢ができ、一度に支払えないときは分割払いまでさせてくれたツケは、お互いの善良さを信じ合う日本人の生き方が凝縮された金融システムなのです。

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