東京ディズニーリゾートの持つ圧倒的な集客力には3つの秘訣が隠されていた

1.東京ディズニーリゾートが人気の秘密
2013年、東京ディズニーリゾート(TDR)は開業30周年を迎えた。12年の入場者数は2750万人と過去最高で、朝日新聞はTDRが開園し、2001年には隣にディズニーシーがオープン。30年がたち、大きな強みは三世代で楽しむ人たちが増えていること。『夢と魔法の王国』はデフレにも強いとその好調ぶりを報じている。

読売新聞も東京ディズニーリゾートの「圧倒的な集客力」の三つの秘訣を次のように解説している。
①「三世代でディズニー大人のファン着実に獲得」
「(日本の人口構造における)ファミリー層の減少はレジャー産業には逆風となる。
この課題に対応しようと、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは経営手法を変えてきた。07年度から『ディズニーのおとな旅』という周遊プランの販売に力を入れている。こうした取り組みで、TDRの11年度の入場者に占める40歳以上の割合は19%と、97年度から1ポイントも上昇し、全体の入場者数も右肩上がりで伸びている」

②「巨額投資と集客好循環」
「東京ディズニーランドと東京ディズニーシーが、何度も訪れるリピーターを引きつける力の源泉は、入場者を飽きさせないためにアトラクションなどに投じる巨額の設備投資だ」その額はこの10年間、アトラクションの新設、パレード、イベント、直営ホテルの建設など年平均で約351億円」「たとえば、約120億円をかけてディズニーシーに作ったタワーオブテラーが誕生した06年度の入場者数は前年度から105万人増えた」「巨額の投資を客足の増加に確実につなげる好循環が確立しているのだ」

③「おもてなし術業界に浸透」
「30年聞かけて進化したTDRのきめ細かい接客は、テーマパーク業態全体に広がりつつ」あり、ハウステンボスでもTDRをお手本に接客研修を始めているという。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)やハウステンボスなど国内の主なテーマパークは、東京ディズニーリゾートに限らず、好調な集客を見せている。「新アトラクション効果や消費改善」が利いているという。その一方で、「大手は好調中小厳しく遊園地・テーマパーク」との報道もある。国内のテーマパークの集客にも二極化が起きているようで、気がかりだ。


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