日本人はテーブルマナーに疎いので食事でやりがちな行為まとめ

一緒に食事をすれば、その人の育ちや教養が分かるといわれるほど、物を食べるという行為は人間性の本質が表れる事柄です。

日本人はテーブルマナーに疎いとされています。特に、総じて階級社会である海外では、食卓のマナーひとつで階層が「格付け」されかねないので、気が抜けません。

以下、主として欧米の食卓では避けるべき振る舞いを列挙してみました。「国際化」が進展する昨今、覚えておいて損はないと思います。

勝手に席につく
レストランの入り口にマネジャーまたは案内役の女性がいるので、案内されるのを待つ。アメリカでは、ここで必ず喫煙か禁煙か確認される。

料理をせかす
日本人がよく勘違いをしがちな事項。時間をかけて料理をだすことは、よりよいサービスを意識すればこそ。大切な社交の場である食事は、どうぞごゆっくりお楽しみくださいという意味だから、これをせかすのはやぼの骨頂といえる。 従って、海外では高級なレストランになればなるほど、時間がかかることを覚悟すべきである。

音をたてる
食事のマナーといっても、ナイフやフォークの使い方やスープ皿をどちらに傾けるか、などは末節な事項。要は、物を食べる際いかに音をたてないかである。これは日本人の最も苦手とするところで、ある程度の意志と訓練が必要かもしれない。スープやスパゲッティをズルズルやったり、口の中でくちゃくちゃ噛んだりすれば、恐らく周囲はギョッとするだろう。ちなみに、スープは下からすするより、上から口に流し込めば音はほとんどしない。

差しつ差されつ
酒を酌み交わす習慣はほとんどないから、ボーイにまかせることが無難。他人への無理強いなどは論外である。

酔態をさらす
最悪のマナー。自己をコントロールできないダメな人として、まず次の誘いはかからないだろう。

シーハーする
欧米のレストランに普通つまようじは置いていない。もちろん頼めば持ってくるが、盛大にシーハーするのはほめられた図ではない。

ゲップをする
絶対に避けるべき行為。放屈より悪いといわれる。もし誤ってでてしまったら、咳払いなどでごまかすこと。

ナプキンを使わない
日本のラーメン屋さんやそば屋さんにはほとんど置いてないが、海外では屋台のような店でも紙ナプキンは置いてある。特に、会話をしながらの食事の時は、これを適宜使うことが常識。ついでにいうと、海外ではナプキンとテーブルクロスが紙であるか布であるかで、ある程度レストランの格と値段が判断できる。

やたらなボーイに声をかける
ある程度以上の店の場合、チップの関係もあってテーブルの担当のボーイは決まっており、ほかの人に声をかけても無視されるか、気のない対応をされる。

指をならしてボーイを呼ぶ
品のない行為とみなされがち。昔ヨーロッパでは、召し使いに室内用便器を持ってこさせる合図だったためだとか。

チップを払わない
今どきこんな人はいないだろうが、まれにごまかして喜んでいる日本人がいる。社会のシステムとして、これが生活費の重要な一部である人がいることは理解したい。ただし、適正な額をスマートに払うのは、意外に難しい。事前に調べておけば安心。ほかのテーブルのやり方をまねることもひとつの方法か。

海外でファーストフード以外を食べようとすると、以上のとおりいろいろと注意事項が多い。そば、すしをはじめ、手軽でバラエティに富む日本の外食事情には、やはり感謝すべきかもしれない。




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