日本を徹底分析して世界でのイメージやランキングを公開
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日本のゴルフはグローバルスタンダードを満たしていない
日本と他国ではゴルフに対する考え方がまったく違っています。プレー料金の価格差は何もゴルフに限ったことではないのでこの際おくとして、両者の違いを一口でいうと、アメリカではプレーヤーがゴルフをしている、日本ではゴルフをさせてもらう、あるいはベルトコンベアの上か何かでさせられている、といったニュアンスの違いです。日本では普通4人でプレーすることを強制されます。アメリカでも混雑のピーク時にはそういう場合もありますが、通常は1人や2人でのんびり回ることができる。
日本でOBをして打ち直そうとすると、前進4打という世界では全く通用しない日本独自のルールをいやも応もなく適用されてしまう。ついでにいうと、6インチリプレースもゴルフの本源にもとる日本のローカルルールだから、海外では実践されないことをお勧めしたい。
本来18ホールがひとつの単位のスポーツなのに、半分で休憩をとって食堂で決して安くない食事をとることを強いられる。途中で満腹になって、人によってはアルコールまで入れて再スタートするスポーツというのもほかにあまり聞いたことがないです。
かくして、日本のゴルフはどうしても一日仕事になってしまうことは間違いありません。いや、私は今日は急いでいるのでこのまま続けさせてください、などという選択の自由はないのです。
ゴルフ発祥の地、イギリスのコースの中にはいったんスタートしたら18ホール回らないと帰れない構造も少なくないといいます。
もっとおかしいことは、クラブハウスでは上着着用とか、半ズボンにはハイソックス、などという意味も根拠もない規則がまかり通っていることです。
海外の真に格式あるクラブで、それもパーティーでもあればともかく、日本の普通のゴルフ場でゴルフをするために、なぜ上着が必要なのかどうも分からない。
また、アメリカ人は半ズボンスタイルが大好きだが、それにハイソックスなどというグロテスクな格好は一度としてみたことがありません。
日本の夏は蒸し暑いので、半ズボンを一度はくとやみつきになります。ということで、最近は半ズボン愛好者も増えたようだですが、いい年をしたオジサンがそろってハイソックスをつけているさまは失礼ながら笑えてしまう。
ベット(賭け)についても、アメリカではせいぜいナッソーでプレー後のビールを賭ける程度。やれ、「オリンピック」だ「湾岸戦争」(いずれもベットの名称)だと、複雑な計算ルールを考案し、そのためにプレーが遅くなったり、グリーン上で大騒ぎをしては、本末転倒というものです。
「ベットで負けることが上達の早道」などという人もいるが、それなら上達などしなくてもいいと思うくらいです。賭博はれっきとした違法、脱法行為なのだから、ゴルフ場も意味のない服装規制より先に、ベット禁止のお達しでもだしてはどうだろうか。
根本的なこととして、日本ではゴルフというスポーツに「社用」とか「接待」が組み合わされたことが最大の不幸なのかもしれません。
そのために、過度に立派なクラブハウスが作られ、コースはスムーズに流れることが最優先されています。日本のプロ選手が海外のタフなコースにいくと、さっぱり成績があがらない点もこれらの事情と無縁ではないでしょう。
最近、日本には在住外国人が急増しているのに、ゴルフ場でその姿をみかけることはほとんどありません。日本のゴルフが、グローバルスタンダードを満たしていない証左であるのかもしれません。
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