日本はカタカナ語であふれて母国の国語を尊重しない国

国語を尊重しない!昔ある百貨店で外套の売り場を尋ねたところ「外套とはコートのことですか」と聞かれて啞然としたことがあります。今日でも外来語やエセ外来語の氾濫は続いています。

たとえば化粧品の商品名にカタカナが用いられるのは許されるでしょう。しかし、問題は公共性の高い場合である。職業安定所には、一番目立つ表示に「ハローワーク」とあります。「電話番号簿」でわかるのに、わざわざ「タウンページ」と銘打ち、郵便番号簿の最新版には「ぽすたるガイド」なる珍妙な名前がつきました。

公共建築の通路のドアには「PUSH」と英語そのまま、公衆電話には「TELEPHONE」としか表示されていないところが多々あります。このところ自治体がつくる公会堂の中には、何を意味するのか解説が必要な横文字の名前が流行しています。多くの国々を見てきて、日本ほど国語を尊重しない国はないかもしれません。そんな中で外国語直輸入の言葉の使用を禁ずる国内法を制定したフランスは立派です。

言葉は単純に感性に訴える符号ではないのです。だれが聞いてもよくわかり、だれが読んでもすぐわかるのが言葉のはずです。国語は国民相互、特に世代間の意思疎通のための血液と言ってよいでしょう。日本に見られる言葉の乱れを血液の病いと形容するのは極端かもしれないが、それほど真剣に考えてもいいように思います。

現在の状況は国民生活に直接かかわる仕事をする官庁や特殊法人が、カタカナ語の多用乱用を許していることに大きな原因があります。大臣就任後、カタカナ語の再検討を指示した政治家に拍手を送り、ほかの閣僚も同様の指導力を発揮されるよう望みたいです。
小学校から教室で英語を教えるのに反対はしませんが、やはり、もう少し国語を尊重しても良いでしょう。



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